
「街」のクリニックは、そこに通う人にとっては、かかりつけの医院として「心地よい」ものであって欲しいものです。
東京中野区の中野坂上近くにある「堤耳鼻咽喉科医院」は、2017年に、先代の院長先生から引き継ぐことを機会として息子さんによって、集合住宅を合わせた鉄筋コンクリート造の複合ビルとして増改築された、街の医院(耳鼻咽喉科)です。「行きつけのクリニック」として地元の人々の間に強く根付くよう、設計上様々な工夫をしましたが、「私の行きつけの医院として記憶に残る、居心地の良い自慢したくなる医院」を設計の大きなテーマとしました。
建物の外観や看板は、思い切って近くの代々木公園の「森」のイメージにつながるものという構想で創り出しました。(写真1、2)
看板は、「葉」をイメージしたものでしたが、竣工後、来客の子供の患者さんから「お耳の看板」と表現されたということを、医院の方から聞きました。子供の感受性はすごいものです。
外観も、「森」に繋がるイメージです。

待合室には、ここでも居心地の良さの実現と表現のために、音響対策を含めた仕上にしたのですが、ここでも、竣工後間もなく子供の患者さんから、「先生、やっとおうちになったね。」と言われたそうです。設計者としては大変嬉しい反応でした。(写真3)

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